電力トランス（変圧器）試験

トランスの電力解析と試験

電力トランスの試験には、国際規格IEC 60076に記載されているいくつかの異なる計測が必要です。

DEWESoftのデータ収録システムは、電力トランス試験に必要な主要機能を備えています。

• スコープとベクトル スコープは、さまざまなプライマリ構成とセカンダリ構成 (スター，デルタ，相互接続スター) の電圧比と位相変位を解析する機能を提供します。
• 過渡記録機能により、すべての信号をフルサンプリングレートで保存し、詳細な解析を行うことができます。トリガ機能と組み合わせることで、故障や過渡現象（変圧器の長期計測中も）を簡単に検出できます。
• IEC 60076規格に準拠した解析
• 温度による電力損失の補正
• 追加ソフトウェアセンサ校正
• 高調波と対称成分の計測

トランスの電力品質計測

電力品質モジュールでは、数百kHzまでの電圧と電流の高調波を計測できます。データは、IEC60076規格に準拠した無負荷電流に必要な基本周波数のパーセンテージで表すことができます。

電力品質モジュールは、電力トランス試験で必要とされるゼロ相インピーダンスを自動的に計算します。

演算ライブラリにより、磁化電流，鉄損，無負荷試験の主インダクタンス，短絡試験の浮遊インダクタンスなどのパラメータを自動的に計算できます。

詳細については、電力品質アプリケーションページをご覧ください。

電力と効率

トランスの電力と効率の解析には、すべての位相角に対して最高精度の電力計算が必要です。特に低力率での解析は、従来の計測機器では非常に困難です。

追加のセンサ校正機能により、全周波数範囲にわたって電圧および電流トランスデューサの振幅と位相の動作を補正できます。

さらにIEC60076-1規格では、温度による電力損失の計測値の補正が必要です。DEWESoftのパワーアナライザは、電圧，電流，その他の計測パラメータと完全に同期して、必要な温度（巻線，オイル，周囲温度など）の計測を簡単に行うことができます。

さらに、補正された電力損失を自動的に計算することも可能です。また、オイルポンプやファンモータの電力、さらにはIEC 60551規格に準拠したトランスの騒音レベルも計測できます。

これは電源トランスで実行できるすべてのテストをカバーするもので、DEWESoft はこれらすべてを1台のデバイスでカバーできます。

一般的な構成

最も一般的な構成としては、オプションで温度入力用の KRYPTONを追加した R2DBシステムをお勧めします。

• 8x高電圧アナログ入力
• 8x電流アナログ入力
• 3xユニバーサル熱電対アナログ入力