自動車業界が電力変換およびバッテリ技術を進歩させるにつれて、DEWESoftは、電気およびハイブリッドドライブトレイン用に設計された、柔軟で強力な計測システムの提供に積極的に取り組んできました。
計測システムは、さらに多くの要件を満たす必要があります。電気自動車の場合、安全で信頼性の高い動作を保証するために、高電圧環境(最大1000V以上)に適合している必要があります。最も難しいアプリケーションは、車両の実走行テストです。
例えば、過酷な環境、-30℃~60℃の温度、およびあらゆる種類の地形には、適切な計測機器が必要です。
現在、エネルギー消費量とCO2排出量の測定は、標準化された運転サイクル(WMTCなど)を使用してテストベンチで行われます。ただしこれらの走行サイクルは、エネルギー回収, 気象条件, 補助負荷の多大な影響などの基本的な影響要因を考慮していないため、電気自動車のエネルギー消費量を決定するには適していません。
簡単に言えば、理想的なテストベンチの状態でも、実際の運転状態には到底及ばないということです。その結果、電気自動車の実際のエネルギー消費量は最大60%高くなる可能性があります。
車両の駆動列の帯電は、燃焼プロセスの解析とは別に、車両のテストの要件が変化しています。電気自動車とハイブリッド車には、複数のモータ, インバータ, バッテリパックを搭載できます。包括的なエネルギーと効率の解析では、すべてのエネルギー源と負荷を考慮する必要があります。
電気自動車とハイブリッド車の駆動列
計測システムは必要なすべてのデータを解析するためには、車両内のさまざまなポイントで電力を完全に同期して測定できる必要があります。
従来の計測機器は、複数のパワーアナライザ, 燃焼解析器, データロガー, GPSロガーなどを使用する必要がありました。
さらに、計測器の電源が車両のバッテリから独立していなければなりません。
DEWESoftの汎用パワーアナライザと計測システム
計測ソフトウェアでは、すべてのデータ (電気, 機械, ビデオ, GPS, CAN など) をまとめて表示し、個々の画面をカスタマイズできます。
これにより実走行テストでの解析が可能になります。
電気自動車のグリッドからホイールへの効率
これらの問題に取り組むためにDEWESoftのR2DB Power Analyzerを使用すると、実走行の条件下での効率解析に関する信頼できるステートメントを、すべてのタイプの電気駆動列に対して簡単に作成できます。
詳細なエネルギー消費解析には、ビデオ, ログGPSを含め、電気的パラメータに加えて機械的データも測定することが重要です。このようにして、各エネルギー源と負荷を詳細に解析して、あらゆる動作と運転状況を把握できます。
SIRIUS XHS PWR
特許を取得したDC-CT変流器により、非常に高い電流ピークやリーク電流計測など、要求の厳しいアプリケーションでも正確な電流計測定が可能です。 電流センサは100A,500Aおよび1000Aのレンジ,1MHzの帯域幅,外部磁場に対する耐性,低オフセットおよび優れた直線性を有します。また電圧計測は、最大2000Vpk(CAT II 1000V) ,5MHzの帯域幅で計測できます。
SIRIUS用PSE対応バッテリ
型番 | レンジ | 帯域幅 | 精度 | 内径 | |
---|---|---|---|---|---|
IT-60-S | 60A | DC to 800 kHz | 0,027(% of MR) | 26mm | |
IT-200-S | 200A | DC to 500 kHz | 0,009(% of MR) | 26mm | |
IT-400-S | 400A | DC to 500 kHz | 0,0044(% of MR) | 26mm | |
IN-500-S | 500A | DC to 520 kHz | 0,0018(% of MR) | 38mm | |
IT-700-S | 700A | DC to 250 kHz | 0,0055(% of MR) | 30mm | |
IN-1000-S | 1000A | DC to 440 kHz | 0,0018(% of MR) | 38mm | |
IN-2000-S | 2000A | DC to 140 kHz | 0,0015(% of MR) | 70mm |
バッテリ駆動タイプ
SIRIUS R2DB
電流センサと高電圧入力の組み合わせ(SIRIUS R2DBでも同組み合わせ可能)
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